ばぁちゃんという職人
ばあちゃんのボケが最近になって
ヒートアップしている。
人はみんな老いるものだし、そんなばあちゃんもめちゃくちゃ可愛いので温かい目で見ている。
(この前は春巻きを煮ようとしていた、可愛すぎる。)
でも1つ問題がある
ばあちゃんしか作ることができない料理が
たっっっくさんある
梅干し、しそジュース、かぶら寿司、奈良漬け、漬物、赤飯、おせち、、、
挙げていたらキリがない。
私達の家族も従兄弟家族も、ばあちゃんから毎年お裾分けしてもらっているから、みんはその味で育ってきた。
これからも当たり前のようにそうだと思っていた。
けれどボケが進行し、この味を受け継がなければもう2度と口にすることができない日がくる!!やばい!という危機感に襲われている
けれど何故だか、それを従兄弟(女2人)や家族に言っても、『そっかぁ〜ふーん。』で片付けられる。
『ええええええ』
こんな危機感を持っているのは私だけという事実に最近気がついた。
それもそうだ、私は根っからの食べ物好きで管理栄養士の資格まで取ってしまったくらいだ
それなら私が受け継ごうということで、作り方をばあちゃんに聞いてみたところ、、、
『全部感覚!!作り方を教えてその通りやった所でこの味にはならん!』
つまり、ばあちゃんは長年作り続けているからこそ、レシピとして書き起こさなくても作り方なんて身体に染み付いているのだ。
完全に職人。
これにつきる。
そういうことで、2018年はばあちゃんに弟子入りさせてもらう。
それしかこの味を守ることはできない。
どの家庭にもその人しか作れない味がある。
その人がいなくなったらもう一生食べられない味。
もはや文化、伝統芸能といっても過言ではない。
みんなも早く気づいて欲しい、お母さんやお婆ちゃん、もしかしたらお爺ちゃん、お父さんが職人ということを。
そして早く弟子入りしよう。
その味が食べられなくなる前に。